メンテナンスにかかる費用

ムーブメントの部品が多い時計は高額な修理費用が発生しやすい

機械式時計のメンテナンスに掛かる費用は、機種によって大きなバラつきがあるため、購入前に販売店の担当者に詳しい事情を聞いてみるのがおすすめです。一般的に、内部のムーブメントに使われている部品の数が多い製品については、パーツ交換や注油、クリーニングなどの際に高額な費用が発生しやすいため、維持費用を考慮に入れて購入を検討することが大切です。また、機械式時計の文字盤などに使用されている金属製の錆が目立ちやすい部品については、経年劣化の影響で見栄えが悪くなることもあるため、適切なタイミングでお手入れをするように心がけましょう。なお、メンテナンスの費用を最小限に抑えるうえで、なるべく各部品の劣化が進まないよう、使用方法や保管方法にこだわることも必要です。

国内外の有名ブランド品は無償のサポートが受けられることも

国内外の有名ブランドの機械式時計の中には、無償のサポートの内容が充実しているものも多く、オーバーホールを含めたメンテナンスを無料で依頼できることがあります。そのため、仕事からプライベートまで幅広いシーンで機械式時計を愛用したい人は、メーカーや各地の時計販売店の保証制度の内容にこだわって購入を決めることがおすすめです。また、ブランドによっては有償修理についても数千円から一万円程度とリーズナブルな料金で対応をしているところもあり、少しでも不具合が気になる時にはすぐに担当者にコンタクトを取ることができます。その他、同じ機械式時計を長く使用し続ける場合には、年数が経つにつれメンテナンスの費用が高くなる傾向があるため、買い替えの時期についても検討することが大事です。